2021.05.06
寝てる時 息してますか?
こんにちは
睡眠はしっかり取れているはずなのに、なんか日中すっきりしない、眠いなって事はないですか?
もしかしたらそれは寝ている時にときどき呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
睡眠時無呼吸症候群って?
睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている時に時々呼吸が止まり、止まるたびに覚醒状態になってしまう病気の事です。
怖いのは呼吸が止まっている事、何度も覚醒してしまっている事に本人は気づかないって事です。寝ている時に何度も覚醒してしまっては慢性的な睡眠不足に陥ってしまい、日中に眠気が来てしまうのです。
本人が気づかないのにどうやって病気だとわかるのか?
・日中頻繁に眠気に襲われるようなった
・一緒に寝ている人に指摘される(呼吸が止まってる、呼吸を再開するときにあえぐ)
・最近だとアップルウォッチなどの機能で睡眠時の血中酸素濃度を測定できるものがあるので濃度95%以下が頻繁に表示されるようであれば、酸素を体に取り込めてられてないという事なので気づくきっかけになるかもしれません。
具体的な重症度
まず、無呼吸状態とは10秒間無呼吸の事をいいます。これを1カウントとして1時間に何回あるかで診断されます。
1時間に5~15回 ・・・軽症
15回以上 ・・・中等度(施術の必要性あり)
1時間に15回だと4分に1回呼吸が止まっているという事。
この状態を施術せず放置してると・・・
・日中頻繁に眠気に襲われる。
・肥満、高血圧、糖尿病などさまざまな生活習慣病になる。
・血液がドロドロになり心筋梗塞、脳梗塞が起きやすくなる。
・自律神経、ホルモン、免疫が正常に働かなくなる。
・重症の場合約4割の人が8年以内に死亡する。
最後のは衝撃ですね。自分1人ではなかなか気づけないからたちが悪い。
そもそも寝ている間に何回も起こされているようなものですから、慢性的な睡眠不足になってしまうのも頷けますね。
睡眠不足による弊害はこちらにも書いてあるので見てみてください。
(2021.02.18 睡眠不足の恐ろしさ https://www.asagaya-seikotsu.com/blog/?detail=3889)
なぜこのような病気になってしまうのか?
太り気味・・・首周りに脂肪がつくことで、上気道が狭くなる。
加齢 ・・・歳を重ねると上気道を拡げる筋肉が弱くなり、睡眠中に気道が狭くなる。
顎のかみ合わせが悪い・・・かみ合わせが悪いことで、寝ている間に舌が少し後方に落ち込み、気道の通り道が狭くなってしまう。
甲状腺機能低下症・・・甲状腺機能低下症には舌の肥大化を伴う事があり、そのせいで気道の筋肉の働きを妨げる可能性がある。
アルコール・・・アルコールは筋肉を弛緩させるので、寝る直前の過剰摂取は一時的な呼吸停止をもたらす可能性があります。
ちなみに睡眠時無呼吸症候群の人は仰向けで寝ないようにした方が良いそうです。
仰向けは横向き、うつ伏せに比べて気道が圧迫されやすいので悪化の原因になるそうです。
最後に
コロナで通勤時間がなくなり、睡眠に対して余裕を持てるようになった方もいらっしゃると思います。そんな中で、このブログを読んで早期発見の助けになってもらえれば幸いです。
もし、自分当てはまるかもしれないという人は睡眠医療専門医に相談してみてください。
では
院長 今井 厚