日本の睡眠時間はワースト1位

2021.04.25

日本の睡眠時間はワースト1位

こんにちは

 

題名にもある通り日本は世界の中でも睡眠時間が少ないのはご存じだろうか?

2018年にOECDの調査結果によると、日本の平均睡眠時間はワースト1位であった。

日本は7時間22分と最下位。
OECD平均と比べると約1時間近く短いという事になる。

この睡眠時間で日本人が満足しているのであれば問題はないが、どうやらそうでもないらしい。睡眠の満足度のデータによると満足度においても日本が最下位で、7割近くの人が満足してないという結果がある。

いわゆる睡眠不足というやつである。
専門家の間では「睡眠負債」と呼ばれていて、慢性的に不眠状態が続き、睡眠不足が蓄積されていく事を睡眠負債という。

この睡眠負債が蓄積されていくと、過去の記事にも挙げてあるような体へ影響が出てきてしまう。
(2021.02.18 睡眠不足の恐ろしさhttps://www.asagaya-seikotsu.com/blog/?detail=3889

中には「最近寝不足だから、週末寝だめするぞ」という人もいると思いますが、寝だめは現実的ではないとの事。

その事について面白い調査結果があるので、ご紹介します。

「健康な10人を14時間、無理やりベッドに入れた調査。実験前の10人の平均的な睡眠時間は7.5時間。彼らに1日中、好きなだけ寝てもらう。1日目はみな13時間、2日目もみな13時間近く眠っていた。ところがその後は多く眠る事は無理で、徐々に睡眠時間が短くなり、逆に5時間も6時間もずっとベッドの上で起きているという状態になった。結局、3週間後に睡眠時間は平均8.2時間に固定。これがこの10人の生理的に必要な睡眠時間だと考えられる。8.2時間が理想の睡眠時間だとすれば、平均睡眠時間が7.5時間の彼らは長い間、「毎日40分の睡眠負債」を抱えていたことになる。それが正常な8.2時間に回復するまでに3週間かかった。」
(西野精治「スタンフォード式 最高の睡眠」(2017 サンマーク出版)

という調査結果である。

つまり、慢性的に40分の睡眠不足に陥っている人が、正常な睡眠時間になるのには3週間もかかってしまうという事である。これでは日々の寝不足を1、2日では解消するのは現実的ではない。

では、どうすれば良いのか? 

睡眠時間を確保できればそれに越したことはないが、できないのであればせめて、睡眠の質を高める事で体の負担を減らすことが重要である。

睡眠の質の上げ方はこちらを
(2021.03.05 睡眠の質を上げるにはhttps://www.asagaya-seikotsu.com/blog/?detail=3925

 

なかなか今の日本の労働環境下においては睡眠時間を確保するのは大変かと思いますが、現在のコロナ禍で、テレワークが浸透しつつある今だからこそ睡眠について改めてみてはいかがでしょうか?

では



院長 今井 厚